本日 104 人 - 昨日 120 人 - 累計 114754 人 ショッピングカート サイトマップ

早死の原因は、食生活だった -国際共同プロジェクト「世界疾病負担」より-

2015年10月06日
 早死にの原因は、貧困、孤独、生活習慣…などが考えられ、実際に日本もそうでした。

 しかし、日本のような先進国で、どこにでもスーパーマーケットやコンビニや自動販売機のある国で食べ物がない、ということはありません。

 一体、どんなことが原因で早死にしているのでしょうか?

 実は、早死に最大の原因は「不健康な食生活」だという研究が明らかになりました。
 
 この研究は、国際共同プロジェクト「世界疾病負担」というもので、1990年から2013年にかけて188か国で実施されたものです。

 79個の死亡危険要因を調べた結果、最大の死亡要因は、不健康な食生活、高血圧、喫煙、高いBMI値である肥満、そして血糖値の上昇であると明らかにしました。

 研究調査によれは、現在地球上の死亡原因の21%を占めているのは、戦争や貧困ではなく、野菜や果物の不足、また赤身肉や糖分の多い飲み物の過剰な摂取などバランスの悪い食事であるとのことなのです。

 この研究からは、1990年を境に死亡の危険要因が大きく変わったことがあきらかになっています。すなわち、1990年以前の主な死亡要因は「子供と母親の栄養不良」「汚染された水」「衛生」「手を洗わないこと」でした。我々が考えている、いわゆる貧困による栄養不足と不衛生、つまり感染です。

 しかし、豊かとなった現在の地球、とくに日本の様な先進国でどこにでも食べのがある状態の国で現在多くの人の命を奪っているのは「間違った食事」や「高血圧等」など、すべて予防可能な要因です。

 天然痘、らい病、結核などは全て感染症です。

 しかし、糖尿病や高脂血症、がんなどは決してうつらない病気です。そして、これだけ科学や医学が進歩しているのにどんどん増えている病気です。

 つまり、これらの生活習慣病は、豊かになると発症する病気で、感染症や外傷のようにもらう病気ではなく、生活が豊かになったことで患者さん自身が自分で作ってしまう病気なのです。

 ある雑誌の調査によれば表の様に、炭水化物が多く、質の低い油分と塩分が多い食事が中心になっています。
画像

 炭水化物も油分も塩分も生活には必要ですが、問題はその質なのです。

 例えば、油に関しては、炭素数の多い脂質で問題のあるトランス脂肪酸があります。逆に、オメガ3脂肪酸など体に良い油脂は炭素数が少ないのです。

 同じように、塩分もいわゆる一番問題のあるのは食卓塩である精製されたNaClで、MgやCa、そのたミネラル分の多いいわゆる海塩から作られたものが本来はベストなのです。

 この表に相当するような生活をしている人はいませんか?

 糖尿病や高脂血症、がんだけでなく、早死にや急死の原因になります。

 わたしの知人でも、30代でカップラーメンをスーパーで何十個も買いだめして食べ続け、急性肝炎になったのちに急死してしまった人がいます。

 みなさんも、できるだけ炭水化物を摂りすぎないようにして、良い油、良い塩分をとり、内臓を冷やさない生活をしましょう。

(吉野敏明 筆)

 

安くてすぐ手に入る、塩・油・炭水化物は生活習慣病の源

2015年10月05日
 安くて簡単にすぐ手に入る、塩・油・炭水化物は生活習慣病の源です。がんの原因にすらなります。

 コンビニ、スーパーのお惣菜、駅のキオスク、自動販売機…

 たとえば、朝食を抜いて自動販売機で缶コーヒーやジュースを飲む、お昼は牛丼屋や立ち食いソバをかきこむ、昼は出張帰りの同僚がおかしを買ってきてくれてつまみ食い&ミルクティー、パソコンをしながら缶コーヒーとクロレッツなどのノンシュガーとはいえアメを食べながらメールチェックをする、帰りにキオスクでガムを買う、一人暮らしなのでお惣菜をスーパーで買って家で缶ビールを飲みながら買ってきたお惣菜をTVを見ながら食べて…

 全く、自分で料理をしていない状態では、塩分や油分、そして糖類も莫大な量をとってしまいます。特に、白米や白いパンなどの炭水化物を摂りすぎる事によってビタミンB群が減少して疲れやすくなるだけでなく、炭水化物がブドウ糖に分解されて糖質過剰になり、さらに疲れやすくなるのです。

 炭水化物を摂取すると、たった2時間ほどでブドウ糖になり、膵臓からインシュリンが分泌されます。

 常にブドウ糖が存在すると、だんだんインシュリンが効きにくくなり、血中ブドウ糖濃度が高くなります。これをインシュリン抵抗性と言います。

 また、このブログで何度もお話しているように、ブドウ糖はがん細胞の唯一の栄養分ですから、癌化も促進してしまいます。

 できるだけコンビニやお惣菜を食べないようにして手料理で低糖分、低塩分、そして悪い油分を取らないようにしましょう。

がん患者さんに最も適した果物、アボカド

2015年10月03日
 このブログでは、がんの食餌療法として、中鎖脂肪酸ケトン食療法や地中海食の話をしてきました。
画像

 がんに、ブドウ糖は大敵です。それは、がん細胞が通常の細胞よりもブドウ糖活性が6~7倍も高く(報告によっては正常細胞と比べて数倍〜数十倍ものブドウ糖活性が高い)、それだけブドウ糖を取り込んで栄養にしています。

 この原理は、がん検査のPET検査で簡単に説明できます。

 PETとは、positron emission tomography (陽電子放出断層撮影) の頭字であり、放射能を含む薬剤を用いる核医学検査の一つです。放射性薬剤が放出される放射線を特殊なカメラでとらえて画像化してしらべる画像診断です。

 PET検査は上述のようにがん細胞がブドウ糖を多く取り込むことを利用し、18F-FDGというくすりを用いてがんを画像化して見る検査です。

 がん細胞は正常細胞の何倍もの量のブドウ糖を取り込むため、18F-FDGを注射するとこの薬剤もがんの病巣に集まります。

 つまり、ブドウ糖を断糖することで、がんのエサを無くし、その代わり良質な脂肪で摂取カロリーをコントロールし、体力を落とさずにがん細胞を少なくする、というのが中鎖脂肪酸ケトン食療法の原理です。

 さて、この食事療法に最も適切な果物があります。

 一般に果物はブドウ糖を多く含み、がんの食餌療法には不適格です。

 しかしながら、アボカドは他の果物が100g中にブドウ糖を10~20gも含むのに対し、100g中1g程度しかブドウ糖がありません。

 加えて、良質な油分である、n-9系の一価不飽和脂肪酸であり、がんの予防だけでなく、循環器系疾患の予防にも適しているのです。

 さらに、多数のカロテノイド(βカロチン、ルテンなど)や複数のビタミン類(ビタミンC、ビタミンB、ビタミンE)、そしてミネラルと食物繊維、タンパク質など、がん治療には正にうってつけの果物なのです。

 中鎖脂肪酸ケトン食療法ではブドウ糖、つまり炭水化物をとることができないので、カロリー維持が重要になります。

 その点、アボカドは100gあたり187キロカロリーなので、バナナの2倍以上もあり、栄養補給にも適しているのです。

(吉野敏明 筆)画像画像

当クリニック会長が学術誌に取材されて掲載されました

2015年10月02日

 学術情報誌『Vita』に、東京医科歯科大学医学部大学院の医療経済学教授の川渕孝一先生とわたくしの対談が、載りました
画像

 『Vita』とは医学学術の季刊誌であり、病院や理事長などの病院経営者の多くが購読して発行部数も多い雑誌です。

 川渕教授の対談「メディカルフロンティア」は医学部教授や学術団体の会長と医療の将来の経済や医学について対談しています。

 今回は不肖わたくしが、医科歯科境界領域の治療と経済、日本の病院経営の将来について対談させて頂きました。

※川渕 孝一教授…日本の経営学者、経済学者。専門は医業経営、医療経済学、医療政策。東京医科歯科大学大学院教授。社団法人全国訪問看護事業協会理事。経済産業研究所ファカルティフェロー、スタンフォード大学客員研究員。著書、TV出演等多数。

空腹になることで免疫力を上げる(グレリンとレプチン)

2015年10月01日
 現代の日本人は、エネルギー過多のみならず、食事回数も過多です。

 この話をすると、

「わたしは一日3食をしっかりとって、間食はしませんので、そんなことはありません」
「朝食は抜きで一日二食です。食事回数は少ないです」
「ダイエット甘味料でカロリーゼロなので、エネルギーは多く摂っていません」

 と、反論されることが多いです。

 わたしが誠敬会クリニックで治療をしていると、よく伺うセリフです。しかし、これらの方の食事記録をつけると、ほとんどの人が一日8~9食、おおいと20食以上とっています。

画像

「カロリーゼロ飲料は食事にならない」「出張のお土産で、ほんのちょっとだけ一口お菓子を食べただけ」「駅でかったジュースは食事でない」「ガムやフリスクは食事でない」「水はカロリーが無いので、食事ではない…」

口に水も含めて何か入ると、唾液が分泌されます。カロリーゼロのガムを咬んだだけでも唾液は沢山出ます。唾液だけでなく、食物を見たり、匂いを感じたり、調理の音を聞いたり、味を想像したりすることによる条件反射でも胃液の分泌が始まります。

 また、物を口に入れたときの味覚はもちろん、口腔粘膜の物理的刺激による無条件反射でも胃液の分泌が始まります。

 同様に、これらの反射で胃の蠕動運動がおこり、膵臓から膵液の分泌が起こり…、というように、「自分では食事ではない」と意識で思っていることと、実際に内臓が食事と判断していることとは違うのです。

 例えば、膵臓から分泌されるインシュリンは、食事回数が多いとインシュリン抵抗性が上がって、食事をしてもだんだん分泌されなくなります。これによって糖尿病が悪化していきます。

 免疫も、血糖値が高いとリンパ球の活性は落ちます。

 そもそも、哺乳動物はその進化の歴史上、おなかがいっぱいということは殆ど無く、常に飢餓の状態で飢餓になればなるほど免疫が上がるようにできています。

 たとえば、血管のなかの血液に養分がたっぷりの状態、つまり血糖値がたかく、油分である血中コレステロールがたかいとリンパ球の活性は落ちます。それは養分がたっぷりなので、細胞であるリンパ球も仕事をしないわけです。

 マクロファージというリンパ球は、細菌やウィルスを食べることで免疫をになっていますが、糖分や油分があるとお腹がいっぱいでばい菌をたべなくなるのです。

 実際に、空腹になるとグレリンというホルモンがでて、脳の視床下部に働いて食欲を上昇させます。痩せている人はグレリンの血中濃度がたかいのですが、肥満の人は低いのです。

 その反対の作用をするのがレプチンというホルモンです。レプチンが作用すると、満腹中枢を刺激して食欲をさげ、摂食中枢が抑制されて食欲がおちるのです。

 グレリンが分泌されると、脳の海馬領域が刺激され、頭が働くことが分かっています。

 原始時代、空腹のときは頭を働かせて、獲物をとることを考えていたのです。一方、満腹になると眠くなるのはこの裏返しです。

 つまり、空腹であれば免疫力が上昇し、頭が活性化するのです。

 古代は自動販売機やコンピにやキオスクがないですから、目で食欲を上昇させることはありませんでした。しかし、現代の日本はお腹が空いていなくても、自動販売機のジュースをみると胃液が分泌されて胃が蠕動運動をおこし、食欲がでて…、と食事回数が増え、これによってインシュリン抵抗性があがり、痩せにくくなって免疫力が低下して、糖尿病などの生活習慣病やがんになりやすくなるのです。

 誠敬会クリニックでは、食事記録療法を積極的に行っています。是非、一度食事習慣をみなおしてみませんか?

(吉野敏明 筆)







 





 















 

<< 前の5件 | 次の5件 >>