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がんの診断とは?TMN分類

2015年09月19日
 日本のがん罹患者すうは、なんと150万人。人口1億2千万人からすると、単純計算では1.25%の方、つまり100人に一人以上ががんになっている計算です。

 そのうち、年間の死亡者数は36.4万人(2013年)で、1981年から本邦の死亡原因の第一位です。そして、死亡者数の約30%ががんです。

 がんの進行度・病期の診断は極めて重要です。とくに、口腔頭頸部には複数のがんの原発部位があります。

 がんの診断は、一般に①原発巣の評価、②リンパ節転移の評価、③遠隔転移の評価、によって行います。これを、TMN分類といいます。

 TNM分類は、悪性腫瘍の病期分類に用いられる指標の1つで、国際対がん連合(UICC)によって定められたものです。TとはTumor(腫瘍)、N(lymph nodes)、M(metastasis=転移)の頭文字です。

 各々の進行度は、
T0 腫瘍なし(固まりを作っていない)
T1~T4 がんの大きさ、浸潤の程度により、各臓器別に分類

N0 リンパ節転移なし
N1~N4 リンパ節転移の程度により、各臓器別に分類


M0 遠隔転移なし
M1 遠隔転移あり

 日本もがん取扱い規約においてもTNM記号を使った病期分類が定められており、広く用いられていますが、両者はそれぞれ異なった基準を持っています。


 以上を指標としてstage I~IVまでの4期に分けます。記述する際にはT2N1M0のように記述し、実際には各悪性腫瘍ごとに独自の分類を定めています。







 口腔頭頸部は、解剖学的に極めて複雑かつ高度に分化して生命の維持に必要な神経や臓器が多数あります。そのため、各原発巣は必ずしも一定の構造を示しているわけではありません。

 ですから、口腔頭頸部の原発巣の評価には、超音波、CT、MRIといった画像診断はもちろんのこと、臨床の診断も極めて重要です。

歯ぐきや舌に白い物はありませんか? 前癌病変の白板症とは?

2015年09月17日
 歯肉、舌、頬、そして唇などに白いものができてはいませんか? 指や綿棒でこすってすぐとれるものではなく、うっすら表面に白い膜状の物ができているのが特徴です。
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典型的な白板症。癌化、あるいは既に癌になっている場合もある。

 これを、白板症といいます。白板症は、前癌病変といわれ、悪性化するものがあることや、既に癌化しているものもあります。

 日本の口腔がんの罹患者数は年間約6,900人といわれ、全てのがんの約1%といわれています(2005年の調査より)。

 しかし、口腔がんは正確な調査がなされておらず、実際にはもっと多いのではないかと言われています。

 年齢的には60代に最も多いといわれています。

 口腔がんの好発部位は舌であり、また白板症の癌化率は高いもので16.1%、低い物で3.1%との報告があります。

 いずれにせよ、食道がんや直腸がん、子宮がんなどと違い、内視鏡を使わずに直接目でみて診断できるがんですから、早期発見に努めるべきです。

 誠敬会クリニックでは、直接目で見る視診にくわえ、ベルスコープという特殊な波長でがんを発見支援する光学機器を導入しています。
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病的部位は、図の様に黒くうつります。肉眼では正常でも、ベルスコープによって、早期発見を支援できます。

 また、白板症では細胞診によって、どの程度の異常細胞であるかを診断することが重要です。
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 仮に悪性腫瘍であったとしても、連携医療機関の紹介、切りたくないかたはP53遺伝子およびエンドスタチンの遺伝子導入による局所注射治療、免疫療法、超高濃度ビタミンC治療、がんサプリメントなどの組み合わせによる、非侵襲的治療も可能です。

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死亡率の高い、口腔頸部のがんの早期発見が、血液、唾液の検査で頭頸部が可能に

2015年07月11日
誠敬会クリニックでは、口腔頸部のがんの早期発見に力をいれています。

口腔内は、直接見える臓器とはいえ、肉眼だけでは発見しにくいこともあります。専門家でも肉眼では67%程度の発見率といわれていますが、ベルスコープという、特殊な青色LEDを用いることによって、がんを早期発見できる画期的な方法を誠敬会クリニックでは採用しています。
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また、血液より腫瘍マーカーを取ることでも、早期発見の一助になります。こちらも、誠敬会クリニック口腔頸部がんドックでおこなっています。

 ところで、頭頸部がん患者の血液・唾液中に含まれる腫瘍由来のDNAが発見されたと、米ジョンズ・ホプキンズ大学の研究グループが報告しています。

 研究を率いたNishant Agrawal氏は、「腫瘍DNAはスクリーニング、早期発見、治療時のモニタリングおよび治療後の経過観察に利用できる可能性がある」と述べ、近い将来には非侵襲的ながん検査が実現するとの見通しを示しました。

 Agrawal氏は、「今回の研究は100人未満の患者を対象とした予備的なものであり、検査の性能を向上させて的確な適応症を定めるには、さらに大規模な研究を実施する必要があるという。目標は、頭頸部がんの残留や再発の監視のほか、一般集団またはハイリスク集団の頭頸部がんスクリーニングにもこの検査を利用できるようにすることだと」と述べています。まだ、実用段階ではないといえ、今後の研究が期待されます。

 ところで、皆さん、がんは運悪く突然発症するものではなく、必ず生活習慣などの原因が存在するこはご存じですよね?

 では、口腔頸部のがんは、どのようなものが原因なのでしょう?
 
 頭頸部がんの主な危険因子は、①アルコール、②タバコ、③HPV(ヒトパピローマウイルス)感染です。これらの因子によって、がんは口唇、前舌部、頬および歯肉を含めた口腔、喉の後壁および喉頭に発生することが知られています。

 タバコは全てのがんや生活習慣病のリスクをあげます。

 誠敬会クリニックでは、禁煙外来もおこなっています。是非、お気軽にご相談ください。
禁煙外来お問い合わせ

(吉野敏明 筆)

光診断による、口腔がん発見の協力なツールを導入しました

2015年03月31日
 日本では先進国で唯一、口腔がんが増加しています。
口腔がんは、直接目で見てそして直接触診して発見可能な癌です。しかし、浸潤性のがんや顎下腺などの唾液腺や口腔と食道の境界など、見にくい部分の癌があることも確かです。
 
 誠敬会クリニックでは、歯肉・頬粘膜・舌・口蓋などの癌の多発部位である口腔を診断する歯科医師と食道や咽喉など消化器を診る内科医が、口腔頸部の専門家が同時に診察と診断をおこなうという、画期的な診療システムを取っています。
 
 また、それだけではなく、ベルスコープVxという、画期的な光診断機器をもちいて口腔がんの早期発見をおこなっています。
ベルスコープVxは、がんを含めた口腔内の異変を発見する、極めて強力なツールです。


 ベルスコープVxによるがん発見の原理は、ある特定の青色の波長を発する光と、口腔内軟組織の自然な蛍光発光によるものです。これによって、肉眼では発見できない幅広い口腔内の異変が発見できます。
口腔内のがんは、咀嚼や嚥下、また呼吸や発音など、人間の基本的な生活に障害がでるだけではありません。外観という、見た目の尊厳も失ってしまう、恐ろしい病気です。ベルスコープに加え、細胞診・腫瘍マーカーなどを包括的に組み合わせた誠敬会クリニック独自のシステムによる早期の検査は、患者さまの生命と尊厳を救うだけでなく、もし手術となっても舌や喉を失うなどの大手術に至る前での発見の可能性をもつ、極めて効果的な早期発見をおこなっているのです。

(吉野敏明 筆)