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心電図とは③?

2015年08月15日
 さて、連載の第三回、心電図とはです。

 おさらいですが、心電図とは心臓の電気的な活動の様子を見ているもので、最終的にはグラフの形に記録することで、心疾患の診断と治療に役立てるものです。

 心臓のみの筋電図とも言えます。

 そのために、第二回では心筋の細胞の電気の流れ方を説明しました。

 今回は、どのような電気の流れで心臓が動いているかを説明します。

 心臓は胸のやや左側に位置しています。そして、心臓の先端部を下にし、やや横に傾いた状態で存在しています。
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 心臓内の電気は、図の上部右心房に位置する『洞結節』というところから、心臓のほぼ中央に存在する『房室結節』というところを経由し、心室の下部心尖部方向に向かって流れます。このため、電気軸としては『左斜め下方向』にながれる形となります(図の黄色の線)。

 このとき、刺激が誘導に向かって進むとき、電流計は(正を記録して)上方へのゆれを記録します。この進行方向は+(陽性波)といい、 逆側は-(陰性波)といいます。

 さらに、この向きと同じ方向に-電極と+電極を順に取りつけると、心電図波形は上向きとなりますし、-電極と+電極を逆にすると、心電図波形は下向きになります(この項続く)
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(吉野敏明 筆)

心電図とは?(新連載シリーズ②)

2015年08月08日
 さて、前回は心臓の構造でしたが、いよいよ電気のはなしです。

 前回申し上げたように、心臓は電気で動いています。ですから、「心電図」という言葉があったり、ペースメーカーも電気刺激をだしていますから、時々電池を取り換えるわけです。

 さて、電気で心臓の筋肉が動くのは、心臓の筋肉の細胞のカタマリである心筋動くからに他なりません。ということは、先ず細胞がどのように電気が流れるかを知る必要があります。

 心筋は刺激が無い状態では、細胞の内側が-に、外側が+に荷電しています。
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 静止状態では、心筋細胞内にはK+がおおく、細胞外はNa+が多いのです。

 ところが、刺激が加わるとNa+が細胞内に多く入り、細胞内は+に荷電します。これを脱分極といいます。
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 すると、その次はNa+に引き続き、Ca2+が細胞内に入り始めます。細胞内の家電は穏やかに+から-に移行し始めます。図の右の赤い線がこれを示しています。
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 そして、K+が細胞外に流失し、再び細胞内は-になります。これを再分極といいます。図の右の電荷の変化のグラフは、なんか心電図っぽくなってきましたよね?
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 さて、この電気の流れをいろんな方向から見たのが心電図なのです(以下、ブログつづく)。

(吉野敏明 筆)

心電図とは?(新連載シリーズ)

2015年08月03日
 病院などで、心臓の検査で心電図をとることがあると思います。胸にいくつかのセンサーのようなものをつけたり、手足にセンサーをつけたりします。

 なぜこのようなセンサーを装着するのでしょう?

 そもそも、心電図とはどのうなものを測定し、それこそ図にしたものなのでしょうか?

 このブログでは、素人の方でも分かりやすい様に、心電図について今後解説していきます。

 まず、超根本的は問題ですが、心電図って何?ということです。心電図とは、
 『心臓の電気的活動を記録したもの』
なのです。

 次の疑問です。では、心臓の電気的活動ってなんなのでしょうか?
その答えは電気によって心臓が動いていることに他なりません。

 そもそも、心臓の構造を知らない方も多いとおもいますので、中学校の理科の教科書から、ここで心臓の形を復習しておきましょう。
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 心臓には、部屋が四つあります。上二つを心房、下二つを心室といいます。右心室には上大静脈から血液が入り込み、ポンプのように右心房から右心室にながれ、ここから肺動脈に入り込みます。ここでは名前は動脈ですが、まだ肺に入って酸素を補給していませんから、血液は静脈血です。肺でヘモグロビンに酸素が結びつき、動脈血に変わった血液は、肺静脈(ここも、心臓に入り込むので血液は動脈血ですが、なまえは静脈です)から左心房へ入り、左心室を経て大動脈へと血液は移行して全身にまわります。

 この心臓をポンプの様に駆動しているのが、電気なのです。
(以下、続く)

(吉野敏明 筆)