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トランス脂肪酸が記憶力を低下させる!?

 みなさんは、トランス脂肪酸がどんなものかご存じですか?トランス脂肪酸とはマーガリン、ショートニングなどの硬化油、脱臭のためシス型不飽和脂肪酸を200℃以上の高温で処理した食用植物油、乳や反すう動物の肉などのことです。

 トランス脂肪酸は長期間の過剰摂取により、血中のLDLコレステロール(悪玉コレステロール)を増やし、HDLコレステロール(善玉コレステロール)を減少させることが指摘されています。その結果として、動脈硬化などによる虚血性心疾患のリスクを高めるといわれております。そのため、トランス脂肪酸を多く含む食物の摂取が現在問題視されています。

 そのなかで、トランス脂肪酸が記憶力を低下させる可能性が示唆されています。これは、6月17日掲載の「PLoS One」で示されていますが、因果関係までは明らかにされていません。

 研究では、食事調査と記憶検査を実施し、1日あたりのトランス脂肪酸の摂取量が1g増えるごとに、成績が0.76が悪化することが判明しました。1日約16gのトランス脂肪酸を摂取していた群では、正しく覚えている単語数が平均より12語少なく、28g摂取していた群では21語少なかったのです。


 その中では、「トランス脂肪酸には炎症を悪化させ、ホルモン産生を妨害する作用があり、それにより記憶力低下との関連を説明できる可能性がある」「食物は身体が適切に機能するために必要な栄養素を得るためのものだが、トランス脂肪酸は逆に細胞や臓器の機能を破壊するものだ」と見解を述べています。

 トランス脂肪酸は炎症をもたらすだけでなく、脳機能に重要な役割を担うオメガ3脂肪酸の産生を阻害するとも考えられています。また、トランス脂肪酸は気分、食欲、睡眠を制御するホルモンであるセロトニンの値に影響を及ぼす可能性もあり、トランス脂肪酸の摂取量の多い人にうつ病が多いことが示されています。

 誠敬会クリニックでは、肥満治療・癌治療・糖尿病治療などでも詳細な食事記録による治療を行っています。トランス脂肪酸摂取の過剰は、自分だけでは気が付きません。

 インスタント食品、スーパーやコンビニのお惣菜、ジャンクフードなどにも多く含まれている可能性があります。

 是非、健康なうちに食事指導を受けましょう!

(吉野敏明 筆)


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